避難場所と避難所の違いとは?種類ごとにも解説!
2023年12月05日
皆さんこんにちは。横浜市民共済生活協同組合です。
地震や台風などの災害が起こり、身の危険を感じたときには避難することが大切です。
万が一の災害に備えて、ご自宅の近くの避難できる場所を確認しておきましょう。
避難する施設には「避難場所」と「避難所」の2種類があるのですが、その違いが分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、避難場所と避難所の違いや、それぞれの種類について詳しくご紹介します。
目次
避難場所と避難所の違いをチェック!
災害時に避難する施設には「避難場所」と「避難所」の2種類あります。
どちらも言葉は似ていますが、それぞれの目的が異なります。
予測できない災害に備えて、事前に避難する施設について確認しましょう。
避難場所
「避難場所」とは、地震などの災害による火災や土砂災害、その他の危険から身を守るために、一時的に避難する施設や場所のことを指します。
避難場所の多くは、河川敷や大きな公園などの広い敷地が指定されます。
海沿いなど津波の危険性がある地域では、通常の避難場所とは別に高台や津波避難ビルを「津波避難場所」として指定している自治体もあります。
避難所
「避難所」とは、災害などで自宅に帰れない方や、家屋の倒壊や焼失などにより自宅で過ごすことができない方を保護する場所のことを指します。
避難所では食べ物や生活物資が提供され、災害の危険性がなくなる間や、仮設住宅が建設されるまでの期間など、被災者が通常の生活に戻るまでの一時的な生活拠点となります。
基本的には、小・中学校や公民館などが避難所として割り当てられますが、場所によっては火災や津波のときに逃げ込むと危険な場合があります。
避難勧告などの発令が出た場合には、消防や警察などの指示に従い、災害種別ごとに指定されている安全な場所に避難しましょう。
一時的に避難する場所なのか、一定期間生活する場所なのか。
これが避難場所と避難所の違いです。
避難場所・避難所には種類がある!避難時の持ち物も確認
避難場所と避難所には、いくつか種類があります。
それぞれどのような違いがあるのか、避難するときの持ち物と併せて詳しくご紹介します。
※自治体によって名称が異なる場合がありますのでご注意ください。
避難場所の種類
避難場所には以下のような種類があります。
指定緊急避難場所
生命の安全の確保を目的とした、緊急に避難する場所のこと。
地震、土砂災害、津波、洪水など、災害の種類ごとに避難場所を指定しているのが特徴です。
広域避難場所
地震などの災害による火災や大規模な災害が発生した場合に、一時的に避難するための場所のこと。
公園や緑地など野外の場所で、大人数を収容できるようになっています。
一時集合場所
避難場所に移動する前に、近隣の避難者が近所の公園や学校のグラウンドなどに、一時的に集まる場所のことです。
一時避難場所
災害時に安全を確保するため一時的に避難したり、帰宅困難者が公共交通機関の回復を待ったりする場所のことです。
自治体によっては、一時集合場所と同じ意味で使われる場合があります。
避難所の種類
避難所には以下のような種類があります。
指定避難所
市町村が指定した避難所のことで、一般的な「避難所」を指します。
災害の危険性がなくなるまで、または災害により自宅で暮らすことが困難な方が、一時的に滞在することを目的としています。
福祉避難所
障がい者の方や妊産婦、乳幼児、介護が必要な高齢者など、一般の避難所では生活が困難な方(災害時要援護者)を受け入れるための避難所です。
社会福祉施設など、事前に災害時における福祉避難所に関する協定を締結している施設が当てはまります。
代替避難所
地域のコミュニティセンターや福祉センターなど、災害が局地的な場合や避難所の収容人数が不足しているときなどに利用される避難所です。
避難するときに必要な持ち物
避難するときに、最低限準備しておきたい物をご紹介します。
飲料水・非常食、給水袋
ペットボトルなどの飲料水や、常温で保存できてそのまま食べられる食品、給水車から水を備蓄するための給水袋など。
貴重品
印鑑、免許証や保険証、保険証券、通帳のコピー、家族の連絡先、現金など。
避難用品
懐中電灯、軍手、ヘルメット、携帯ラジオ、予備の電池、携帯電話の充電器など。
救急用品
ばんそうこう、マスク、消毒液、包帯、常備薬、持病の薬など。
生活用品
タオル、ティッシュ、ビニール袋、ウェットティッシュ、紙皿や割り箸、食品用ラップ、はさみ、携帯用トイレなど。
洋服、洗面用具
衣類、下着、靴下、スリッパ、歯ブラシ、毛布など。
「避難時の持ち物、最低限準備したいものはこれ!日頃から災害時の備えを」でも避難時の持ち物をご紹介していますので、ぜひご参考ください。
避難場所・避難所の名称は自治体によって異なります。
各自治体で発行される防災マップで、どのような避難場所・避難所があるか1度確認しておくと良いでしょう。
災害の種類によっては避難に適さない避難場所・避難所があります。
自宅の方が安全な場合もあるので、どこに避難すべきなのか災害情報を入手しながら対応しましょう。
山が近いところは土砂崩れ、川が近いところは洪水など、自分が生活する地域にはどのような災害リスクがあるのかを知っておくことも大切です。
【まとめ】避難場所と避難所の違いを正しく理解して、安全に避難しよう
「避難場所」とは、地震などの災害による火災やその他の危険から身を守るために、一時的に避難する施設や場所のこと。
避難場所の種類には、「指定緊急避難場所」「広域避難場所」「一時集合場所」「一時避難場所」などがあります。
※自治体によって名称が異なる場合がありますのでご注意ください。
「避難所」とは、災害などで自宅に帰れない方や、家屋の倒壊や焼失などにより自宅で過ごすことが困難な方を保護する場所のことです。
被災者が通常の生活に戻れるまでの一定期間は、避難所が生活拠点となります。
避難所の種類には「指定避難所」「福祉避難所」「代替避難所」などがあります。
※自治体によって名称が異なる場合がありますのでご注意ください。
自分が住む地域の防災マップでどのような災害リスクがあるのか日頃からチェックし、災害時に必要な持ち物を備えておくことで、いざというとき慌てずに対応できますよ。
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監修:横浜市民共済 普及推進課