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土砂崩れが発生する前兆現象とは?身を守る方法も解説

2023年09月20日

減災ってなに?

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皆さんこんにちは。横浜市民共済生活協同組合です。

土砂崩れは、​山やがけなどの土砂が​急激に崩れ落ち、一瞬のうちに家屋をのみこんだり、人命が奪われたりする恐ろしい災害です。

日本では毎年多くの土砂災害が発生し、大きな被害をもたらしています。

そこで今回は、土砂崩れが発生する前兆を詳しくご紹介します。

土砂崩れ発生の前兆を知り、日頃から災害に備えておきましょう。

目次

          1. 1.土砂崩れの前兆現象とは

          2. 2.土砂崩れから身を守る方法と対策

          3. 3.まとめ~土砂崩れが発生する前兆現象を知って早めの避難を!~

土砂崩れの前兆現象とは

傾斜が急な山が多い日本では、集中豪雨や台風などの影響により、毎年、土砂災害が全国各地で発生しています。

土砂災害は大きく分けて「がけ崩れ」「土石流」「地すべり」の3つに分類することができます。

これらの土砂災害が発生するとき、いつもとは異なる何らかの前兆現象が現れる場合があります。

​前兆現象を知ることで、早めに避難するなどの対策をとることができ、命を守ることにつながります。

それぞれの災害の特徴と前兆現象を詳しく解説していきます。

がけ崩れ

がけ崩れとは、豪雨や地震​などが原因で、山や谷などの急な傾斜地にある土砂が崩れ落ちる現象のこと。

斜面崩壊ともいわれています。

突発的に一瞬で崩れ落ちるため、人家の近くで起きると逃げ遅れることが多く、人命が奪われたり、家屋を押しつぶされたりするとても恐ろしい災害です。

がけ崩れの主な前兆現象

            • ●山の斜面からパラパラと小石が落ちてくる
            • ●山の斜面に亀裂が発生する
            • ●地鳴りがする 
            • ●今までと違う場所から急に水が湧き出る
            • ●湧き水が急に増える、止まる、濁る

土石流

土石流とは、集中豪雨や長雨などによって、崩壊した土砂や川底の石が川の水と混じり合い、立木などを巻き込みながら一気に下流へと押し流される現象のこと。

流れる速度は時速20〜40kmにもなるといわれており、衝撃力も極めて大きく、一瞬にして家屋や道路などを押し流し、重大な被害をもたらします。

土石流の主な前兆現象

            • ●山全体がうなっているような音(山鳴り)がする
            • ●石がぶつかり合うような、ゴロゴロという音がする
            • ●川の水が急に濁り、倒れた木が流れてくる
            • ●上流に土砂や木々がたまり、川の水位が下がる
            • ●腐った土のような異様な匂いがする

地すべり

地すべりは、比較的傾斜の緩い斜面の広範囲にわたって発生し、地下水の影響と重力によって生えている木や家屋も一緒にゆっくりと斜面下方へ滑り落ちていく現象のこと。

1日に数ミリ程度と少しずつ動く地すべりもあれば、地震などがきっかけで突然起こる地すべりもあります。

地すべりは、水を通しにくい、粘土の地層が広がっている場所で繰り返し発生することが多いです。

地すべりの主な前兆現象

            • ●風もないのに樹木がざわざわ​したり傾いたりする
            • ●斜面や地面に段差や亀裂ができる
            • ●井戸や池の水かさが増えたり減ったりする
            • ●斜面から水が噴き出す

このような異変を感じたら、市町村役場などに連絡し、周りの人と声をかけ合って早めの避難を心がけてください。

特に、大雨や長雨、雪解け時、地震のあとには注意が必要です。

ただし、前兆を確認するためであっても、危険な場所に近づくのは絶対にやめましょう。

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土砂崩れから身を守る方法と対策

土砂崩れから身を守るために一番大切なことは、早めに避難することです。

そのためには、いつ災害が起きても落ち着いて行動できるよう、土砂災害に対して日頃から備えておくことが大切です。

土砂災害から身を守るために知っておきたいポイントを3つご紹介します。

ポイント① 住んでいる地域の土砂災害が起きる危険な場所や避難場所を確認する

土砂災害の恐れのある地域は「土砂災害警戒区域」や「土砂災害危険箇所」「土砂災害特別警戒区域」に指定されています。

住んでいる地域の危険な区域や場所はどこか、ハザードマップで日頃から確認しておくことが大切です。

また、土砂災害が起きる危険のある場所には看板が立てられています。

よく行く場所に危険箇所を示す看板がないか調べておきましょう。


避難する施設や避難場所までの安全な経路を把握しておくこともとても大切です

ハザードマップで調べることができるので確認してみましょう。

実際に歩いて確かめてみることが大切です。

普段から家族で避難場所を話し合って決めておくと、いざというときに安心ですよ。

ハザードマップは市町村の役場でももらうことができます。

ポイント② 土砂災害警戒情報に注意する

土砂災害が発生する恐れがあるときは、「大雨注意報」や「大雨警報」「土砂災害警戒情報」のほか、市町村から避難指示が出されます。

大雨が降り出したら、これらの情報に注意しましょう。

特に土砂災害警戒情報は、都道府県と気象庁が共同で発表する警戒レベル4相当の防災情報です。

市町村が警戒レベル4「避難指示」を発令する目安となる情報であり、命に危険を及ぼす土砂災害の切迫度が高まっていることを示しています。

また、土砂キキクル(土砂災害の危険度分布)を活用し、住んでいる地域の土砂災害発生の危険度をこまめに確認するようにしましょう。

土砂キキクルとは、土砂災害発生の危険度を5段階に色分けして地図上に表示したもので、災害の危険がどの程度迫っているかを地図上で知ることができます。

避難する際の判断に活用してください。

ポイント③ 早めの避難を心がける

急傾斜地や​渓流付近などの土砂災害警戒区域等にお住まいの方は、早めに避難することが重要です。

夜中に大雨が予想される場合には、暗くなる前に避難することを検討しましょう。

特に、ご高齢の方や避難に支援を必要とする方は、移動時間を考えて早めに避難することが大切です。

また、雨の降り方や周囲の状況に注意し、​前の章でご紹介した土砂災害が発生する際の前兆現象などの普段とは異なる状況に気がついたら、避難情報が発令されていなくても、直ちに安全な場所へ避難してください。

暴風や冠水などにより、避難時の移動がかえって危険な状況にある場合は、できるだけがけや沢から離れた2階以上の部屋に避難しましょう。

【まとめ】土砂崩れが発生する前兆現象を知って早めの避難を!

土砂災害は大きく分けて「土砂崩れ」「土石流」「地すべり」の3つに分類できます。

これらの土砂災害が発生するとき、いつもとは異なる現象が現れることを「前兆現象」といいます。

山の斜面に亀裂が発生する、川の水が濁るなどの前兆現象に気がついた場合には、市町村役場などに連絡し、周囲の人と直ちに避難することが大切です。

前兆現象を知る以外にも「住んでいる地域の危険な場所や避難場所を確認する」「土砂災害警報情報に注意する」「早めの避難を心がける」など、土砂災害に対して日頃から備えておくことが、自分の命を守ることにつながります。

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横浜市民共済では損害の程度によって「地震見舞金」や「風水害等見舞金」をお支払いしており、土砂災害はこれにあたります。

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監修:横浜市民共済生活協同組合 普及推進課

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