火災対策グッズで火災を未然に防ごう!火災防止のポイントも確認
2023年08月04日
皆さんこんにちは。横浜市民共済生活協同組合です。
突然ですが、皆さんのご自宅に火災対策グッズは準備していますか?
日頃から火災を起こさないよう注意していても、ちょっとした不注意で火災は起きてしまう可能性があります。
火災を未然に防ぐためには、家庭内で起こりやすい火災の原因を知り、対策を行うことが大切です。
また、万が一の火災に備えて火災対策グッズを準備しておくとより安心です。
今回は家庭内で火災が発生しやすい原因や、火災を未然に防ぐための火災対策グッズを紹介します。
目次
火災を防ぐための対策方法を確認!
住宅火災の原因として上位を占めるのは、コンロ、たばこ、ストーブなどからの出火、または放火などがあります。
それぞれの原因ごとの詳細や対策方法を紹介します。
コンロ火災
コンロ火災は、コンロの周りに燃えやすい物を置いた状態で、調理中に火のそばを離れてしまったり、火を消し忘れたりすることが原因で起こることが多いです。
コンロ周りに燃えやすい物がないよう定期的に整理をしたり、調理中にコンロから目を離さないようにするなど注意しましょう。
火をつけた状態でコンロの奥にある調味料などを取ろうと手を伸ばすと、着衣に火が燃え移ることがあります。
コンロの上や奥にある物を取るときは必ず火を消し、調理するときには火が燃え移りやすい袖口が大きく開いた洋服は避け、マフラーやストールなどは外しておきましょう。
たばこ火災
たばこ火災は、たばこに火が付いた状態で寝てしまう「寝たばこ」や、室内での「歩きたばこ」などにより、火種が布団や絨毯などに落ちることが原因です。
火種が落ちても一気に燃えるわけではなく、ジワジワと燃え広がっていきます。
燃えやすい物の近くでの喫煙・寝たばこ、室内の歩きたばこは絶対にやめましょう。
とくに飲酒をしながらの喫煙は、寝たばこを引き起こしやすいため注意が必要です。
また、火を完全に消したと思い込んで捨ててしまい、吸い殻の火がゴミに燃え移り火災が発生してしまうケースもあります。
吸い殻は溜めずに定期的に捨て、完全に火が消えていることを確認してから捨てるようにしましょう。
ストーブ火災
ストーブ火災は、ストーブに可燃物が接触してしまうことで起こります。
とくに、ストーブの近くで洗濯物を乾かす行為や、カーテンや布団など燃えやすいものの近くでストーブを使用するのはとても危険です。
ストーブの周りに布や破損しやすいスプレー缶などは置かない、倒れる可能性のある高温な暖房器具は就寝時や外出時に必ず消すなど、安全な環境をつくり使用しましょう。
灯油ストーブに給油する際は、必ず電源やスイッチを消してから行うようにし、灯油タンクのフタもしっかり閉めることを忘れないようにしてくださいね。
放火による火災
放火による火災は、暗い場所や人目がつかない場所は狙われやすく、火をつけやすい物が近くにあったりすることが多いです。
そのため、放火されにくい環境をつくることが大切です。
家の周りに燃えやすい新聞紙やダンボールなど置かないようにし、ゴミを出すときは自治体で指定されているゴミ収集日や時間を守りましょう。
玄関前に照明を取り付け、家の周りを明るくするのもおすすめです。
火災対策グッズで火災を未然に防ごう!
火災を未然に防ぐための火災対策グッズを紹介します。
センサー付きコンロ
平成20年10月1日から、ガスコンロの全口のバーナーに「調理油過熱防止装置」と 「立ち消え安全装置」の搭載を法的に義務付けられました。
「調理油過熱防止装置」は油の温度上昇による加熱発火を予防する機能で、「立ち消え安全装置」とは不意に火が消えた場合に同時にガスを止める機能です。
コンロの天板に「Si sensor」のロゴマークが付いていれば、国による安全基準を満たしているガスコンロです。
ご自宅のガスコンロにも付いているか確認してみましょう。
現在使用しているガスコンロが、平成20年以前に製造されたものや使用年数が長い場合には、新しいコンロに買い替えることをおすすめします。
ほこり防止電源タップ、コンセント・プラグカバー
コンセントとプラグの隙間にほこりが溜まっていると、ほこりが湿気を吸収し漏電して発火する恐れがあります。
この現象のことを「トラッキング現象」といいます。
トラッキング現象を未然に防ぐためには、トラッキングを防止するように加工された電源タップを選びましょう。
プラグにほこりが溜まらないようカバーをするのもおすすめです。
使用しないコンセントの差し込み口からほこりが入るのを防止する差し込みタイプや、コンセント自体にかぶせるタイプなどがあります。
また、プラグが変色や変形している場合には使用を控え、早めに取り替えましょう。
コンセント火災が起きる原因や対策について「コンセント火災の怖さと、それを防ぐための予防策とは」こちらで詳しく紹介しています。
ぜひご参考ください。
住宅用火災警報器
住宅用火災警報器とは、火災が起きたときに熱や煙を感知し、音や音声により警報を鳴らし火災を知らせてくれる機器です。
既存の住宅にも新築にも、火災警報器の設置が義務付けられています。
火災警報器を設置することで、警報により火災を早期に発見し、速やかに消火や避難が可能になります。
火災警報器は主に寝室や台所に設置しますが、2階建てや3階建ての方は階段にも設置しましょう。
いざというときに使用できないと困るため、火災警報器は定期的に作動確認をしましょう。
作動確認は、ひもを引くタイプや本体の点検ボタンを押すタイプがありますが、どちらも簡単に行えます。
また、火災警報器の寿命は10年程です。
音が鳴らない場合は寿命や機器の故障、電池切れの可能性があるので、製品の取扱説明書を確認してくださいね。
ほこりや油などの汚れが付いていると火災を感知しなくなる場合があるので、定期的にメンテナンスと点検を行いましょう。
火災発生時に火災を最小限に抑えるためのグッズもご紹介
万が一火災が起きた場合に、被害を最小限に抑えるために対策グッズとして「住宅用消火器」と「エアゾール式簡易消火具」があります。
それぞれの特徴を紹介します。
住宅用消火器
自宅に置いておく住宅用消火器は、学校や病院などにある通常の消火器とは違って軽量化されています。
そのため女性やお年寄りでも使いやすく、消火を素早く行えるのが特徴です。
住宅用消火器には、主に粉末タイプと強化液タイプがあります。
粉末タイプは、広範囲に広がり火の勢いを抑えるので、一般家庭で起こりやすい火災に幅広く対応できます。
強化液タイプは、霧状の薬剤を一定時間放射でき、冷却効果も高いです。
浸透性も高いので、木材などに火災や布団火災、天ぷら火災の消火に効果を発揮します。
エアゾール式簡易消火具
エアゾール式簡易消火具とは、消火するための薬剤を液化ガスや圧縮ガスの圧力により放射して消火します。
ヘアスプレーなどの製品と似ている構造で、軽量で取り扱いやすいのが特徴です。
油の温度上昇で起こる発火や、吸い殻など火の不始末による火災など、比較的初期段階の消火に効果を発揮します。
燃えている物に的確に放射する必要があるので、 使用方法やどのような火災に対応しているかなど、本体に書いてある注意事項をしっかりと確認しておきましょう。
ただし、消火器やエアゾール式簡易消火具は初期段階の火災に有効な手段ですが、火災発生時は火や煙が広がるのが早いので、無理に消火活動を行うのは危険です。
火災から命を守るために、天井まで火が移っているような火災のときには避難することを優先させましょう。119番通報も忘れずに。
火災が起きた際の避難方法については「火災時の安全な逃げ方とは?身を守るための方法や注意点」で詳しく解説しています。
火災発生時の逃げ方のポイントや注意点などもぜひご参考ください。
【まとめ】火災対策グッズを事前に準備し万が一の火災に備えよう
住宅火災の原因として上位を占めるのは、コンロ、たばこ、ストーブなどからの出火、または放火などがあります。
火災を未然に防ぐためには、火災の原因を知り適切な対策を取ることが大切です。
とくに火災が起こりやすい場所には、燃えやすいものは置かないようにし、火を扱う場合にはその場から離れないように気をつけましょう。
ガスコンロは安全装置があるものを選び、コンセントはほこり防止の電源タップを選ぶことでもトラッキング現象の予防になります。
火災警報器を設置し、火災を早期に発見できるような環境づくりも心がけましょう。
ご自宅に「住宅用消火器」と「エアゾール式簡易消火具」を準備しておくと、初期段階の火災にすぐ対応できますよ。
また、火災は自分が起こすとは限りません。
近所からのもらい火で被害を受ける可能性もあり、自分の注意だけでは必ずしも防げるとは限らないのが火災です。
火災共済や火災保険に加入していると、万が一被災したときに金銭的負担を軽減することができます。
神奈川県にお住まい・お勤めの方のための火災共済「横浜市民共済の火災共済」でも、共済金や見舞金の支払いにより、火災による損害を手厚く保障しています。
ぜひご参考ください。
監修:横浜市民共済 普及推進課