火災原因の意外なものをチェック!普段からの予防も大切
2023年02月08日
皆さんこんにちは。横浜市民共済生活協同組合です。
火災では、ガスコンロ、タバコ、石油ストーブなど、直接火を使うものから引火して火災になってしまうケースが多くあります。
一方で電気を使う家電などの電化製品や水入りのペットボトルなど、火を使っていない意外なものが火災原因になることをご存知ですか?
また、冬ならではの気をつけたい火災原因もあります。
今回は意外な火災原因や予防対策、日ごろからできるチェックの仕方についてお伝えします。
目次
意外な火災原因はこれ!覚えておくだけでも安心
意外な火災原因として多く挙げられるのは、実は毎日の生活に大活躍の家電類!
また、お菓子の袋に入っている石灰乾燥剤も火災原因になりやすいので注意が必要です。
なぜ火災原因になるのか、火災予防対策として何ができるのかを覚えておくだけでも安心です。
原因ごとに詳しく説明していきましょう。
意外な火災原因として家電などの電化製品に注意!
電化製品は、直接は「火」を扱いませんが、使い方によっては発火が起きて火災原因になることがあります。
電子レンジ
食品の温めすぎ、電子レンジ不可の容器での加熱、庫内が汚れたままでの使用により、火花が散ったり発火したりすることがあります。
電子レンジの庫内はいつも清潔に保ち、食品の温め・加熱をするときは電子レンジOKの容器を使って温めすぎに注意しましょう。
IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターでは鍋底が急激に加熱され、鍋やフライパンに入れた油の温度が短時間で油の発火温度に達してしまうことがあります。
温度検知センサーが温度の急上昇を検知する前に油が発火することもあり、火災原因となるおそれがあります。
取扱説明書に従って正しく使用するとともに、調理中は常に目を離さないよう注意しましょう。
衣類乾燥機
油分が付着した衣類やタオルなどを乾燥させると、熱風で油分が発熱し、自然発火して火災原因になるおそれがあります。
油分(食用油、美容オイル、機械油、ベンジンなど)は、通常の洗濯をしても完全には落ちないことがあります。
油分が付着した洗濯ものには乾燥機を使用せず、干すことで乾燥させましょう。
通電火災
地震などで停電になった後、電気が復旧したときに発生するのが通電火災です。
停電状態から電気が通るときが危険で、コンセントや電気コードから漏電したり、火花が散ったりして周辺の物が燃えてしまうことがあります。
スイッチが入った電化製品(暖房器具、アイロン、白熱電球など)にカーテンや衣類が接触し、発火してしまうこともあります。
通電火災は無人の家で起きることもしばしばです。
停電中に避難する場合、ブレーカーを落として電気の流れを止めてから避難しましょう。
石灰乾燥剤も火災原因に!
焼きのりやおせんべいに入っている石灰乾燥剤は、少量の水と反応して発熱することがあります。
パッケージにも「禁水」とある通り、水気のあるところに置いたり捨てたりすると、発熱するので危険です。
保管するときは水気を避けて保管し、処分するときは自分の住む自治体のゴミの仕分け区分に従って処分しましょう。
可燃ごみとして出す場合、水を通さないポリ袋等に入れて処分するとより安全です。
冬ならではの意外な火災原因もある!
冬だからこそ特に気をつけたい意外な火災原因もあります。
収れん火災
収れんとは、虫眼鏡などに当たった太陽の光が屈折して一点に集まることをいいます。
光が集まった部分はとても高温になるので、そこに可燃物があると発火して収れん火災になってしまうことがあります。
収れんは、水入りのペットボトル、金魚鉢、花瓶、凹面鏡(メイク用の拡大鏡)、ステンレスボールなどでも起こります。
太陽の光が届く範囲にこれらのものを置いておくと、収れん火災が起きるおそれがあり危険です。
冬は太陽の位置が低いので、ベランダや窓辺に加えて、部屋の奥まで広い範囲に太陽の光が届きます。
対策としては、カーテンを閉めて太陽の光を遮るのが一番です。
うっかりカーテンを閉め忘れても大丈夫なように、鏡や花瓶などは太陽の光が当たらない場所に置くことも対策になります。
コンセントからの火災
コンセントと電源プラグの間に溜まったホコリに湿気が加わると火花が発生して、発火することがあります(トラッキング現象)。
冬は結露が発生しやすいので、リビングのテレビや冷蔵庫などの壁際に寄せて設置した電化製品のコンセントでも発火するおそれがあります。
電化製品やタンスの裏など、ホコリの溜まりやすい場所に設置されたコンセントは特に危険です。
こまめにホコリを拭き取って湿気が溜まらないようにしましょう。
日ごろの手入れに加えて、大掃除のときには必ずコンセント周りのホコリを掃除すると決めておくのもよいですね。
火災を防ぐために日頃できることは?火災発生時の対策も
火災を防ぐために日頃からできることと、万が一火災になった場合の対応についてご紹介します。
火災を防ぐためにできること
火災を防ぐために、毎日の暮らしの中で注意したいこと、できることがあります。
電化製品は正しく使おう
毎日の生活で使う電化製品は、気付かないうちに自分流の使い方になってしまっていることもあります。
この機会に取扱説明書を読んで、正しい使い方を再確認してみてはいかがでしょうか。
定期的にお部屋をチェックしよう
定期的なお部屋の掃除や整理整頓をして、火災原因となるものがないかチェックすることも火災の予防につながります。
コンセントに差したままの電源プラグのホコリを取り除いたり、太陽光が当たる場所のペットボトルを移動させたりしましょう。
住宅用火災警報器を設置しよう
平成18年(2006年)から設置が義務付けられている住宅用火災警報器は、火災を早期に発見するために有効です。
設置されている場合、定期的に作動確認を行いましょう。
住宅用火災警報器は設置から10年が交換の目安です。
電池が切れていたり故障していたりすると、いざという時に正常に作動しません。
10年を経過している場合は、新しいものに交換しましょう。
万が一火災が発生してしまったら
火災が発生した時は、早期に発見して初期消火をすることが大切です。
しかし、初期消火ができないときは直ちに避難して、安全な場所から119番通報をしましょう。
初期消火には消火器の使用が有効です。
普通火災、油火災、電気火災の全てに対応できる住宅用消火器がおすすめです。
消火器での初期消火が有効なのは、火災の炎が天井に届くまでといわれています。
時間にして発火からわずか2~3分のことですので、消火器はすぐに使える場所に備えておきましょう。
消火器はホームセンターで購入したり、ネット通販で発注したりすることが可能です。
火災の炎が天井に届いてしまった場合は、初期消火は諦めて直ちに避難してください。
命を守ることが何よりも優先です。
「火事の初期消火方法とは?対処の流れや避難時の注意点などご紹介」では、初期消火の方法について詳しく紹介していますので、参考にしてください。
火災原因は意外なところに!発火を防いで火災も防ごう
今回ご紹介した「注意すべきこと」をまとめました。
●電子レンジやIHクッキングヒーター、衣類乾燥機などは、使い方を誤ると食品が燃えたり、油が発火したりして火災の原因になります。
火災予防対策としては、電化製品を正しく使うことが大切です。
●地震の後はブレーカーを落として通電火災を防止しましょう。
●冬の以外な発火原因にも注意しましょう!
コンセントと電源プラグの間に溜まったホコリに結露の水分が加わって発火する危険があります。
●部屋の奥に届いた太陽光で収れん火災が起こる危険があります。
意外な火災を防ぐには、日ごろの定期的なお部屋の掃除や、整理整頓なども効果的です。
住宅用火災警報器は火災の早期発見に有効なのでぜひ設置しましょう。
火災が発生してしまったら、消火器で初期消火を試みますが「消火できなかったら迷わず避難!」が鉄則です。
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