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冬の災害時の暖の取り方は?役に立つ暖房器具やグッズを紹介!

2023年01月04日

減災ってなに?

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皆さんこんにちは。横浜市民共済生活協同組合です。

地震などの災害は冬でも発生します。

冬の災害時にライフラインが止まって、最初に直面する困難が「寒さ」ではないでしょうか?

電気やガスが止まると多くの暖房器具は使えなくなり、部屋の中に冬の寒さが容赦なく入ってきてしまいます。

寒さは人の命を脅かすこともある危険なもの。

事前に対策をして災害時の寒さを乗り切りたいですね。

今回は、冬の災害時の危険やライフラインが止まった際の暖の取り方、備えておきたい暖房器具やグッズについてお知らせします。

目次

真冬の災害時に起こりうる危険とは?

地震や津波、大雨、大雪など突然の災害では、ライフラインが停止して暖房が使えなくなる可能性もあります。

寒さは人の体力を消耗させていきます。

特に真冬の災害では、寒さによる健康被害が深刻な問題となります。

寒さによる健康被害で最も心配されるのが低体温症で、重症化すれば生命の危機に陥ることも。

低体温症は気温15℃の環境でも起こることがあり、特に体力が弱い高齢者や乳幼児は注意が必要です。

低体温症を防ぐには、体を冷やさず保温することが何より大切になります。

また、寒さや空気の乾燥などから体の免疫力が低下するのも、冬の災害時の危険の一つ。

風邪やインフルエンザなど様々な感染症にかかりやすくなってしまいます。

意外かもしれませんが、冬の災害時にはエコノミークラス症候群の危険もあります。

暖を取ろうと車中泊をしたり、避難所などで雑魚寝をしたりすると、足を曲げた状態で長時間過ごすことになるからです。

健康被害を防ぐ基本的な対策は、体を保温して体力と免疫力を保ちつつ、適切な就寝環境を確保することです。

そのためには、ライフラインが停止していても寒さをしのげる備えをしておくことが大切になります。

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冬の災害時の暖の取り方を知っておこう!役に立つ暖房器具は?

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ライフラインが止まっても、電気やガス以外の燃料(エネルギー)を利用する暖房器具は使えます。

簡単に使えて役に立つ2大暖房器具をご紹介します。

石油ストーブ

灯油を燃料にする石油ストーブは、コンセントからの電気は不要なので、停電時でも使用できます。

主に2タイプ、全方位360度に放熱する対流式(円筒状のもの)とストーブの前面に放熱する反射式(四角い形のもの)があります。

対流式は10畳間以上の広めの部屋の中央に、反射式は8畳間程度までの部屋の壁際に置くのが効率よく暖房するコツです。

いずれも天板が付いていて、ストーブの上でお湯を沸かしたり、簡単な煮炊きをしたりすることが可能です。

燃焼時間はタンクの容量にもよりますが、概ね1回の給油で半日以上は連続燃焼します。

普段は使わず防災用として備える場合、灯油も買い置きしましょう。

家庭用ポリタンクで灯油を保管すると1年程度で劣化することもあるので、灯油は毎シーズンごとに購入するのがおすすめです。

価格は割高ですが、長期保存(3年)用の缶入り灯油も販売されています。

カセットガスストーブ

家庭用カセットボンベを燃料にするガスストーブで、電池もコンセントも不要です。

大きく分けて3つのタイプがあります。

ポータブルタイプ

足元や狭い空間を温めるのにちょうどよいコンパクトタイプで、暖を取りたい場所に手軽に持ち運んで使用できます。

燃焼時間はボンベ1本で3時間程度です。

大型タイプ

ポータブルタイプより大型で、小型石油ストーブ程度の暖かさがあり、6畳間程の部屋を温めることができます。

燃焼時間はボンベ1本で1時間半~3時間程度です。

反射式ストーブと対流式ストーブがあり、対流式では天板に鍋を置くことも可能です。

ファンヒータータイプ

カセットガスの熱を利用して空気の暖めと発電・送風をするファンヒーターもあります。

コードレスなので部屋から部屋への移動も簡単。

6畳間程度の部屋を暖房でき、燃焼時間はボンベ1本で1時間半~2時間程度です。

★石油ストーブ・カセットガスストーブの注意点

火を使うので、地震の場合は余震による2次災害(火災など)に注意が必要です。

一酸化炭素中毒や火災などを防ぐため、耐震自動消火装置・緊急消火装置・不完全燃焼防止装置・転倒時消火装置など、安全装置が付いているものを選びましょう。

防災安全協会により、災害時に有効に活用でき安全と認証された証である「防災製品等推奨品マーク」の有無も製品選びに役立ちます。

ガスストーブには屋内用と屋外用があります。

屋外用はテントサイトなどで使うために作られているので、上記の安全装置が一部付いていないことがあります。

室内で利用する場合は必ず屋内用を使いましょう。

災害時に暖を取るためのグッズも備えておこう

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暖房器具以外でも暖をとるために役立つグッズがいろいろありますよ。

カセットコンロ&ガスは強い味方

災害時、電気やガスが止まったときの強い味方が、カセットコンロとカセットガスです。

災害時でもお湯を沸かしたり、調理したりできて暖を取りやすくなります。

温かいものを調理

カセットコンロを利用して温かい飲み物や食べ物を作りましょう。

温かいものを口にすると、体の内側から暖を取ることができます。

体が芯から温まり、低体温症予防にも効果的です。

災害後は物流の復旧に1週間程度必要と想定されますので、1週間分の飲み水や食糧、カセットボンベを備蓄しておくことがおすすめです。

お湯を沸かして湯たんぽを活用

お湯を沸かせると、湯たんぽが使えます。

布でくるんで布団に入れれば、翌朝まで温かさが保たれます。

プラスチック製、金属製、ゴム製などさまざまなタイプがあるので、保管場所や使い勝手から自分に合ったタイプを選びましょう。

火を使わずに暖を取る方法も!

防災グッズはもちろんのこと、日常生活の中で使っているものも災害時に役に立ちます。

使い捨てカイロ

冬の定番の使い捨てカイロも災害時には防災グッズに早変わり。

太い血管が通っている首の後ろや、わきの下、太ももの付け根、大きな筋肉がある背中を温めると体全体を温めることができます。

足が冷える場合は足用カイロを使って靴下を重ね履きしたり、ルームシューズを履いたりするのも有効です。

白金触媒式カイロ

ベンジンの気化ガスが白金(プラチナ)と接触して発熱するしくみで、熱を生み出すカイロです。

繰り返し利用することができ、使い捨てカイロより暖かく、一度ベンジンを補給すれば24時間発熱します。

冬用衣類と冬用寝具

暖房が使えないとき、真っ先にできる対策が「寒いときは着る!」です。

発熱素材のあったかインナーやコート、セーター、ダウンジャケット、マフラー、手袋などを着用すれば、暖房なしでも暖を取れます。

服を着るときのコツは、衣服の隙間をなくして熱を閉じ込め保温すること。

マフラーは隙間なく首に巻いて服の中に入れ、袖は手袋の中に、服はズボンの中へ。

ズボンの裾は靴下の中に入れて隙間をなくします。

それでも寒いときは毛布や布団を体に巻きつけて体の冷えを防ぎましょう。

エマージェンシーシート

ポリエステルなどのフィルムにアルミを蒸着させたエマージェンシーシート(レスキューシート)は、防水・防風・防寒性のあるシートです。

体から発する熱をシートに反射させて体を保温します。

薄くて軽く、たたんだ状態では手のひらサイズとコンパクトなので、鞄に入れて持ち歩くことも可能です。

価格も100円前後からと安価なので、家族の人数分揃えてもいいですね。

使い方は簡単で、シートを広げて体に巻きつけるだけです。

ただし、シートに透湿性がないので長時間使用すると内側に結露が生じることも。

結露で衣服が濡れてしまうと低体温症を引き起こす要因になります。

長時間を避けて一時的に使うか、結露しても衣服が直接濡れないようブランケットの上から羽織るなどの工夫をしましょう。

水で発熱する食品加熱パック

食品加熱パックは、少量の水(150ml程)と発熱材を反応させて生じる蒸気で食品を温める防災グッズです。

加熱袋に入る大きさで、湯せんOKの調理済み食品なら何でも温められます。

市販の缶詰や缶飲料、レトルト食品、パックご飯などの他、耐熱袋(耐熱120℃以上)に入れた手作りのおにぎりやハンバーグなども温めOKです。

新聞紙を活用

2枚の新聞紙を横に2つ折りにして、お腹にぐるりと一周巻きつけ、新聞紙の上からラップでグルグル巻きにすれば腹巻の完成です。

これだけで保温効果が劇的にアップし、体の熱が逃げるのを防ぎます。

新聞紙を丸めてゴミ袋等の大きなビニール袋に詰めれば、簡易ブランケットに。

袋の中に足を入れるととても暖かです。

【まとめ】冬の災害時でも、暖の取り方を知れば寒さをしのげる!

冬の災害時においては寒さによる健康被害が最も深刻な問題。

なかでも低体温症が最も心配な被害で、体力が弱い高齢者や乳幼児は特に注意が必要です。

電気やガスなどのライフラインが止まったときの暖の取り方として、石油ストーブやカセットガスストーブの利用がおすすめです。

暖房器具がないときは、カセットコンロでお湯を沸かしたり温かい食事を作ったり、湯たんぽを利用したりして暖を取りましょう。

使い捨てカイロ、冬物の衣類や寝具といった日常使いのものも、災害時には暖を取るのに役立ちます。

エマージェンシーシートや食品加熱パックのような防災グッズも備えがあると安心ですね。

何も備えがないときは、新聞紙を活用して腹巻や簡易ブランケットを作り、暖をとりましょう!

もしも冬の災害で家屋や家財に被害が生じたら?

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