赤ちゃんの防災グッズとは?災害に備えて家族を守る準備をしよう!
2022年05月27日
皆さんこんにちは。横浜市民共済生活協同組合です。
皆さんのご自宅では、どのような防災対策を行っていますか?
いつ来るかわからない災害には、日頃から備えておくことが大切です。
とくに赤ちゃんがいるご家庭は、大人だけでなく赤ちゃん用の防災グッズを準備しておく必要があります。
今回は、赤ちゃんがいる場合の防災グッズをご紹介します。
防災グッズとして用意する物だけでなく、避難するときの注意点も確認してみましょう。
目次
1.赤ちゃん用の防災グッズを準備!持ち出しリュックの中身は?
2.ストックしておきたい赤ちゃん用防災グッズ、備蓄のコツとは
4.赤ちゃん用の防災グッズもしっかり用意して災害に備えよう!(まとめ)
赤ちゃん用の防災グッズを準備!持ち出しリュックの中身は?
地震、台風などの自然災害に遭った際には、スムーズに避難することが大切です。
自然災害はいつ起こるかわからないため、普段から防災グッズを準備しておきましょう。
とくに赤ちゃんを連れての避難では、両手が空くリュックに防災グッズを入れておくのが安心です。
持ち出し用として、赤ちゃんがいるご家庭におすすめの防災リュックの中身を紹介します。
災害が長引いて避難所生活になった場合に役立つグッズについても見ていきましょう。
赤ちゃん向けに防災リュックに用意すると良いもの
赤ちゃん用の食料品
非常食は、最低3日分は用意しておくことが推奨されています。
赤ちゃん用のミルク・常温保存が可能な離乳食など、月齢に合わせて準備しておきましょう。
また、避難所での生活は環境の変化によりストレスを感じやすいので、普段食べ慣れているおやつがあると赤ちゃんも安心できます。
おやつも忘れずに用意しておきましょう。
飲料水
災害時には断水が起こって水が手に入らない場合があるため、飲料水の準備が必要です。
赤ちゃん用に水を用意する際には、軟水を選びましょう。
硬水はミネラルが多いので、赤ちゃんの腎臓や胃腸に負担になる可能性があります。
また、粉ミルク用に多めに準備が必要です。
スプーン・紙コップ・紙皿
災害時には、水が使用できないことも考えられます。
そのため、スプーンやお皿などの食器類は使い捨ての物を用意しておくと便利です。
紙コップの半分以上ミルクを入れ、赤ちゃんの下唇にあてて少量ずつ飲ませる「カップフーディング」という方法や、スプーンで一口ずつ飲ませる方法もあります。
赤ちゃんが使いやすいサイズで用意しておきましょう。
哺乳瓶・マグ
哺乳瓶やマグは、割れにくいプラスチック製の使い捨てのものが便利でおすすめです。
紙おむつ・おしりふき
赤ちゃんの紙おむつやおしりふきは、必需品となります。
普段布のおむつを使用している方も、水が使えないことが想定されるため、紙おむつを準備しておくと安心です。
臭い防止のためにも、使用済みのおむつを捨てるビニール袋と一緒に準備しておきましょう。
また、お風呂に入れない避難所では、お尻ふきは顔や体を拭いたりするのに重宝します。
避難所生活を想定した赤ちゃん用の防災グッズ
避難所生活になったことを想定した防災グッズも、リュックに用意しておくと安心です。
母子健康手帳・保険証・医療証等のコピー
災害時には、ケガをした場合や病院で診察を受けるときに母子手帳や保険証、医療証が必要になることも。
現金も忘れてはいけません。
普段も使う機会が多いものなので、防災リュックにはコピーをあらかじめ用意しておきましょう。
抱っこひも
避難する際には、ベビーカーよりも抱っこひもの方が身動きがとりやすく安全です。
着替え・バスタオル・授乳ケープ
赤ちゃんの着替えは多めに準備しておきましょう。
避難所では衛生面での心配も多いため、バスタオルも一緒に準備をしておくと、いざというときにおくるみや毛布代わりとしても使用できます。
また、避難所では授乳室が設置されていない場合もあるため、授乳ケープを用意しておくと安心です。
バスタオルを授乳ケープ代わりとして使用することもできます。
おもちゃ
赤ちゃんの気分を紛らわすために、おもちゃもいくつか用意しておきましょう。
なるべく持ち運びしやすく、お気に入りのものを持ち歩いておくと安心です。
使い捨てカイロ
使い捨てカイロは、ミルクを温めたりすることができます。
電気やガスが使えない場合も想定できるので、防寒対策としてもあると便利です。
また、空気を抜いて密閉できる保存袋に入れておくと、発熱の効果時間ギリギリまで長持ちさせられるという裏技もあるため、ジップロックも一緒に用意しておくと良いでしょう。
赤ちゃんの防災グッズ以外の避難用品については、「避難時の持ち物、最低限準備したいものはこれ!日頃から災害時の備えを」で詳しく紹介しています。
防災グッズを準備する際に、ぜひ参考にしてください。
ストックしておきたい赤ちゃん用防災グッズ、備蓄のコツとは
避難所生活では、授乳期の方は災害時の緊張や疲れから母乳が出づらくなるケースが考えられます。
粉ミルクだけでなく、常温で保存ができる液体ミルクを用意しておくと安心です。
最低でも3日分はストックしておきましょう。
また、紙おむつも1週間〜10日分程度で多めに備蓄しておくと良いですね。
このように量が多くても困らないものは、第2次避難バッグに入れておくのもおすすめです。
第2次避難バッグとは、避難後に一時帰宅の安全が確認できてから、再度自宅に戻った際に持ち出すバッグのこと。
優先順位の高いものを防災リュックに入れ、入り切らないものを入れるようにすると良いでしょう。
赤ちゃん向けの食料や日用品を備蓄するコツ
災害時には、環境の変化により赤ちゃんが非常食を食べない可能性があります。
避難生活の食料品は普段から食べ慣れているものがおすすめです。
しかし、わざわざ避難生活用に食料や洋服などを準備していても、赤ちゃんは数ヶ月の間にどんどん成長していきます。
とくに紙おむつや洋服は、気づいたらサイズアウトしている可能性もあります。
離乳食が始まると少しずつ食事の内容も変わるので、その都度入れ替えるなどして普段から食料をストックするようにしましょう。
ローリングストックを活用するのがおすすめ
ローリングストックは、食料品や日用品を多めに買い置きして賞味期限の近いものから普段の生活で消費していき、消費した分は買い足して常に一定量のストック品を確保する方法です。
消費期限のないものでも、上で触れたサイズアウトしそうなものから使っていき、使った分新しいサイズのものを付け足すといった方法をとると良いでしょう。
いざ避難する際にも普段食べ慣れているものを用意することができますし、紙おむつのサイズも月齢に合わせたものを持ち出すことができます。
災害時の赤ちゃんの守り方や避難後のケアについても確認!
災害発生時や避難所生活では、赤ちゃんがいる家庭ではとるべき行動が少し違ってきます。
災害から赤ちゃんを守るための方法や、避難所生活でのケア方法なども確認しましょう。
地震発生時
地震が発生したら、第一に身の安全を確保しましょう。
頭を守るためにテーブルや机などの下に避難します。
揺れが収まるまでは、ヘルメット代わりに鞄やクッションなどで頭を覆って守ります。
赤ちゃんをお腹の方に寄せ、覆うようにして守ってください。
地震の揺れが収まったら、ガスコンロの火がついていないかを確認しガス栓を閉めます。
家具が倒れ食器類が割れた場合は、ガラスの破片が家の中に散乱している可能性があるので、ケガをしないように家族全員スリッパや靴を履いて行動しましょう。
テレビやラジオで情報を確認して避難の準備を始め、防災リュックを持って避難を開始します。
避難する際は抱っこひもやスリングなどで抱っこし、冬であれば頭もすっぽり入る冬用の防寒服を着せましょう。
また、普段から地震に備えておくことも大切です。
地震対策については「地震に備えて家の中でできる対策をしておこう!」でご自宅でできる地震対策をご紹介しています。
地震が起こる前の安全対策として、ぜひ参考にしてみてくださいね。
津波警報が出された時
気象庁では、地震による強い揺れが来るときには「緊急地震速報」を、津波による災害の発生が予想されるときには「津波警報」等を発表しています。
津波から身を守るためには、すぐに避難を始めることが重要です。
大津波警報・津波警報が発表されたら、防災グッズを持って高く安全な場所に避難するようにしてくださいね。
台風・大雨災害時
台風や大雨による災害は、地震とは違って天気予報やニュースなどで数日前から接近を確認することができます。
台風や大雨の予報が発表された段階で、防災グッズの中身を再度確認し、万が一に備えておきましょう。
赤ちゃんがいる家庭では、大雨警報、洪水警報が出される「警戒レベル3」の段階が避難を行うタイミングです。
台風の暴風域が遅い時間に突入するなどの状況の場合には、暗くなってから小さいお子さんや赤ちゃんを連れて避難するのは危険です。
警報レベルだけで判断するのでなく、明るい時間帯に避難しておくなど早めの行動を取るように心がけましょう。
また、避難の際は傘や長靴の使用は避けましょう。
動きやすい靴とレインコートなどの雨具を使用し、両手を使えるようにしておきましょう。
国土交通省や自治体は、危険箇所や避難場所を記載したハザードマップを提供しています。
普段からハザードマップを確認し、危険箇所や避難場所、避難経路などを把握しスムーズに避難できるようにしておきましょう。
避難所生活でのケア方法もご紹介
自然災害での被害が大きい場合、避難生活はしばらく続きます。
普段とは違う生活環境は、ストレスや緊張により体調を崩しやすいです。
とくに水分不足や、長時間同じ体制でいることでなるエコノミー症候群には注意です。
なるべく水分を摂りつつ、歩いたり体を動かすようにし、時間があるときにふくらはぎを揉むなどして血流を良くするように意識しましょう。
また、非常食だけでは栄養不足になるため口内炎などができやすくなります。
栄養補給としてサプリメントの準備や、非常食に栄養価の高いものを用意しておくと安心です。
できるだけ休息をとることも大切
避難生活では、大勢と一緒に過ごすことになります。
また、被災によるショックや不安な気持ちになる状態が続きます。
赤ちゃんのことを心配するあまり、つい自分の体調を後回しにしてしまいがちです。
赤ちゃんを守るためには親が元気でいることが大切なので、交代で休息をとるように心がけましょう。
赤ちゃん用の防災グッズもしっかり用意して災害に備えよう
赤ちゃんがいるご家庭では、避難が必要になった場合準備するものが多くなります。
普段の生活から災害に備えて赤ちゃん用の食料品や日用品を準備しておきましょう。
避難所生活になることも想定し、母子手帳や保険証のコピー、着替えやバスタオルなども用意しておくと安心です。
避難所生活では、環境の変化により赤ちゃんが非常食を食べない可能性があります。
ローリングストックを取り入れることで、普段の食べ慣れている食料品や紙おむつなどを用意することができます。
災害が起こった際には、安全を第一に考えて早めに避難し、避難後は不安やストレスが続くため、しっかり休息を取るように心がけましょう。
もしもに備えて、火災保険の見直しや火災共済への加入を検討されることもおすすめです。
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