給水の水漏れ箇所がわからない!確認方法や見つけたあとの対処法
2020年12月28日
皆さんこんにちは。横浜市民共済生活協同組合です。
心当たりがないのに水道料金が上がっている、水道局から「水漏れしているかもしれません」のお知らせが来た。
そんなときは水道(給水)管や蛇口などから水漏れしている可能性大!
放っておくと、水道代が増えていくだけでなく、シミやカビ、腐食など住まいの損傷にもつながります。
今回は、水漏れ箇所の探し方や水漏れしやすい箇所ごとの調べ方、水漏れ箇所への対処法や修理方法についてお伝えします。
水漏れ箇所がわからない場合の探し方
「水漏れの疑いがあるけれど、どこから水漏れしているのかわからない場合」の水漏れ箇所の探し方をご説明します。
まずは水漏れの有無を確認
次の方法で水漏れの有無を確認しましょう。
①家中の全ての蛇口を閉める
②水道メーターのパイロット(メモリがないメーターで、水が流れているとクルクル回ります)が動いているか確認する
・動いている(どこかで水が流れている)→水漏れあり
・動いていない→水漏れなし
※パイロットがどれか分からないときは、いったんキッチンなどの水を出して水道メーターの動きを確認しましょう。
どこで水漏れしているかを確認する
水漏れがあると確認したら「止水栓」を使って水漏れしている場所を絞り込んでいきましょう。
止水栓は水の流量を調節するバルブで、シンクの下や蛇口を壁に取り付ける脚部などに付いています。
マイナスドライバーまたはハンドルで時計回り(右回り)に回して閉めると、蛇口への水の供給が止まります。
次の方法で水漏れ箇所を確認しましょう。
①全ての止水栓を閉める
止水栓は次のようなところにあります。
・キッチン
・給湯器
・洗面所
・トイレ
・シャワートイレ(温水洗浄便座の給水部分)
②パイロットの動きを確認する
・動いている(止水栓を閉めても水漏れが止まらない)
→止水栓を閉めた箇所以外のどこかで水漏れしています。
水漏れ箇所として、止水栓がない屋内の蛇口、外水道、壁や地面に埋設された水道管などが考えられます。
・動いていない(止水栓で水漏れが止まった)
→どこかの止水栓の先で水漏れしています。→③へ
③止水栓を1カ所ずつ開けてパイロットの動きを確認する
止水栓を開けた後(蛇口は閉じている)にパイロットが動いたら、その止水栓から蛇口(吐水口)の間で水漏れしていると考えられます。
水漏れしやすい箇所はここ!場所別の調べ方
水漏れが多い場所は、キッチン、洗面所(洗濯機置き場含む)、浴室、トイレ(温水洗浄便座含む)そして外水道です。
場所ごとに水漏れのチェック方法をご紹介します。
キッチン・洗面所
水漏れが多い箇所は、蛇口(水栓)周りとシンクや洗面台下の給水管周り、そして洗濯機のホースのつなぎ目です。
蛇口周りの水漏れチェック方法
①蛇口(水栓)の周りの水をタオルで全て拭く
②蛇口をきつく締めて、吐水口からの水漏れを確認する
③蛇口周りを拭いてから数分後に、蛇口の本体や各部のつなぎ目、根元などからの水漏れを確認する
シンク・洗面台下の水漏れチェック方法
①給水管の周りをタオルで拭く
②乾いたタオルを給水管の周りに置く
③数分後、タオルが濡れているかを確認する
洗濯機のホースのつなぎ目のチェック方法
洗濯機用の蛇口と洗濯機のホースのつなぎ目をチェックします。
①蛇口とホースのつなぎ目の周りをタオルで拭く
②蛇口やつなぎ目から水が漏れるか確認する
※蛇口やつなぎ目の様子がよく見えない場合、乾いたタオルを巻きつけて数分おき、タオルが濡れているかを確認します。
蛇口などから水が漏れ出たり、タオルが濡れたりしたら、水漏れしています。
浴室
水漏れが多い箇所は、蛇口(水栓)とシャワーです。
蛇口本体(水栓本体)の水漏れチェック方法
①蛇口の根元やシャワーの周りをタオルで拭いて水滴を取り除く
②蛇口をきつく締めて、吐水口からの水漏れを確認する
③蛇口周りを拭いてから数分後に、蛇口の本体やシャワーホースのつなぎ目、蛇口の根元などからの水漏れを確認する
シャワーの水漏れチェック方法
①シャワーヘッドをタオルで拭いて水を取り除く
②シャワーヘッドの穴を上向きにして水がにじみ出てくるかを確認する
※シャワーの手元にストップボタンがある場合、蛇口を閉めてから水漏れを確認します。
いずれも水が漏れ出てきたら水漏れしています。
トイレ
水漏れが多い箇所は、給水管のつなぎ目とトイレのタンクおよび温水洗浄便座です。
給水管のつなぎ目のチェック方法
①給水管のつなぎ目(止水栓がある辺り)をタオルで拭く
②乾いたタオルをつなぎ目に巻く
③数分後、タオルが濡れていないか確認する
タンクの水漏れチェック方法
・便器にチョロチョロと水が流れ続けている
・タンクから水が流れる音がずっと聞こえる
これらが確認できたら、水漏れがあります。
温水洗浄便座の水漏れのチェック方法
①電源コードを抜く
②給水管の接続部、給水管、操作パネルの下、便器の脇をタオルで拭く
③数分後に、拭き上げた部分や洗浄ノズルから水漏れしているか確認する
外水道
水漏れが多い箇所は、シャワーホースを取り付けた散水栓などです。
蛇口を開けたままホースのシャワーで水を止めていると、シャワー部分やホースの接続部分などから水が漏れることがあります。
水漏れのチェック方法
①蛇口が閉まっているのを確認する
②蛇口(水栓)の周りの水をタオルで全て拭く
③蛇口をきつく締めて、吐水口からの水漏れを確認する
④タオルで拭いてから数分後に、蛇口の本体やつなぎ目、根元などからの水漏れを確認する
水漏れ箇所がわかったときの対処や修理方法も知っておこう
水漏れ箇所がわかったら、まずは止水栓で水を止めましょう。
水漏れの原因によっては自分で修理ができます。
自分でできる対処や修理
蛇口(吐水口)や給水管のつなぎ目などからの水漏れの原因は、パッキンや内部部品の劣化やボルトやナットの緩みによるものがほとんど。
トイレタンクの水漏れは、ボールタップ(給水量を調節)やゴムフロート(球状のゴム栓)の劣化によるものが多いです。
劣化したパッキンや内部部品が原因の場合、部品を新品に交換すれば水漏れを解消できます。
パッキンや内部部品は、ホームセンターやネット通販で購入できますが、メーカーや製品によってサイズと形が異なるので注意してください。
ボルトやナットの緩みが原因の場合、モンキーレンチで締め直すことで水漏れを解消できます。
作業を始める前に必ず止水栓を閉めて水を止めましょう。
自分で対処が難しいケース
次のような場合は、部品交換のような簡単な修理で対処するのが難しいことがあります。
無理に修理をしてトラブルを拡大させないためにも、原因調査や修理を専門の業者に依頼しましょう。
・水漏れ箇所を特定できない場合
・壁の中や埋設された配管から水漏れしている場合
・蛇口(水栓)全体がぐらついていて根元から水漏れしている場合
・シンク下などの給水管周りの水漏れの場合
・簡単な修理(パッキン交換など)だが、自分で正しく修理できるか不安な場合
水道の調査や修理を依頼する際は、自治体等が指定した「指定給水装置工事事業者(指定工事業者)」に連絡します。
指定工事業者についてよく分からない場合、水道の検針票の裏面に記載されているお客様センター等の連絡先に問い合わせましょう。
水道局等のホームページで指定工事事業者の一覧を見られることもあります。
賃貸物件の場合の対応
賃貸物件で水漏れを発見した場合、止水栓を閉めるなどの応急処置をした上で、速やかに物件の管理会社に連絡しましょう。
修理などの工事が必要な場合、管理会社から工事の手配をすることになります。
水漏れ箇所がわかならないときは、漏水箇所の確認から!
水漏れ箇所がわからないときは、止水栓と水道メーターのパイロットを利用して、水が漏れている場所を絞り込みましょう。
特に水漏れしやすい箇所は、キッチン、洗面所、浴室、トイレ、外水道です。
水漏れチェックは、蛇口やシャワーがある箇所を一つひとつチェックしていきましょう。
手間がかかりますが、急がば回れです。
緩んだナットを締め直したり、劣化した部品を新品に交換したりといった簡単な修理なら、自分ですることも可能です。
壁の中や床下など見えないところでの漏水への対応や複雑な修理が必要な時は、指定工事業者に任せましょう。
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