地震は外と屋内どちらが安全?外にいる場合にすべき行動とは
2018年08月08日
皆さんこんにちは。横浜市民共済生活協同組合です。
日本は地震がとっても多い国。いつどこで地震にあうかわかりません。
もし地震が起こった場合、どこに避難するのが安全なのでしょうか?
今回は地震が起こった場合の安全な避難先や、外にいる時に地震が起こった場合にとるべき行動などについてお話します。
地震の際、外と屋内どちらが安全かは築年数を目安に判断
家の中にいる時に地震が起こった場合、
・そのまま屋内に留まる
・外に避難する
どちらが安全なのかは、建物の築年数を目安に判断すると良いでしょう。
日本では1981年(昭和56年)に建築基準法が見直され、新しい耐震基準が作られました。
1981年以降に建てられた建物は新耐震基準が適用されています。
ですから、おおむね築30年以内の新しい建物の中にいる場合は、倒壊の恐れは少ないので慌てて外へ避難しなくても大丈夫です。
家の中では、倒れてくる家具や窓のない部屋などが安全です。
このような避難場所としてトイレが挙げられることが多いですが、トイレに避難する場合は揺れによってドアがゆがんでしまいトイレに閉じ込められることのないよう、ドアを開けておくようにしましょう。
逆に、築30年以上の古い建物の中にいる場合は、大きな地震で倒壊してしまう可能性があるため、最初の揺れがおさまるのを待って屋外へ避難すると良いでしょう。
また、新しい建物の中にいたとしても、現在の耐震基準では震度6以上の大型地震が複数回起こることは想定していません。
2016年(平成28年)に起こった熊本地震では震度7レベルの揺れが2回起こり、2回目の揺れで新耐震基準に適合している新しい建物も多く倒壊しています。
震度6以上の大きな地震が起こった場合は、新しい建物内にいたとしても最初の揺れがおさまった時点で落ち着いて屋外に避難すると良いでしょう。
屋外へ避難する際には、窓ガラスが割れて飛び散ったり、屋根や瓦、看板が落下したりする場合があるので周辺や頭上に十分注意しながら避難しましょう。
外で地震にあった場合の安全な避難場所はどこ?
外にいる時に地震が起こった場合は、倒壊の可能性がある建物や落下物の危険を避け、建物から離れた広い場所へ避難しましょう。
安全な避難先としては学校や公園、広場などが該当します。
大きな地震の際は地割れや道路の陥没にも注意しながら、カバンなどで頭を守りながら避難します。
外で地震に遭った場合の行動について、代表的なシーン別にご紹介します。
運転中の場合
ハザードランプを付けてゆっくりと路肩に停車します。
急停車すると後続車からの追突の恐れがあるので注意しましょう。
慌てて外に飛び出すことは避け、まずはラジオなどで地震情報や交通情報を確認し、状況に合わせた行動(待機、車外へ避難)をとりましょう。
車外へ避難する場合は、車検証などの貴重品を持ち、エンジンを切り、緊急車両通行時のために車のカギはつけたまま避難しましょう。
車の中にメモなどで自分の連絡先を書き残しておくと良いです。
電車や地下鉄に乗車中の場合
電車や地下鉄は地震が起こると急停車します。
強い揺れを感じた場合には、手すりや吊革にしっかりつかまって急停車に備えましょう。
その後は自己判断をせず、乗務員の指示に従って行動します。
地下鉄や地下街は地震には強い構造になっていますが、その後の火災など二次災害の恐れがありますので速やかに地上へ避難することになります。
水辺、海の近くにいる場合
地震で引き起こされる二次災害の中でも、最も恐ろしいものの一つが津波です。
水辺や海岸の近くにいる時に大きな地震が起こった場合は、津波警報や津波注意報、避難指示が出ていなくてもすぐに水辺から離れ、高台や避難所へ避難しましょう。
津波は第一波、第二波と繰り返し発生します。
小規模の津波が起こり、いったん波が引いたとしても絶対に海岸へ戻ってはいけません。
高台や避難所など安全な場所へ避難してから、ラジオなどで災害情報を確認するようにしましょう。
外での地震に備えて日頃から簡単にできる対策を紹介
地震はいつ起こるかわかりません。
次のようなものを持ち歩いているといざというときに活用できます。
笛
崩れた建物やがれきなどに閉じ込められた時に助けを呼ぶことができます。
小さく場所もとらないので、日頃から持ち歩く財布などに入れておくと安心です。
キーホルダータイプのものも携帯に便利なのでおすすめですよ。
帽子
割れたガラスやがれきなどから頭や顔を守ることができます。
できれば、ニットキャップなどの厚めの生地のものが望ましいですが、荷物がかさばるので嫌という人はコンパクトに折りたためる防災帽子なども販売されているので、1つ用意しておくと安心ですよ。
現金
インフラや電気が止まってカード決済ができない場合があるため現金は持っておくようにしましょう。
交通機関などがストップした時にビジネスホテルに泊まれるくらいの金額があると安心です。
普段からたくさんの防災グッズを持ち歩くのは難しいですが、このようなものならいつもの荷物にプラスして負担なく対策を行うことができますね。
また、行動範囲内の防災マップや避難場所を確認しておくことも重要です。
防災マップや避難所マップは各自治体の役所などに用意されているほか、ホームページなどからダウンロードができるものも多いので、時間のある時に確認・用意しておくようにしましょう。
屋外での地震にも意識と備えが必要です!
・築年数が30年以上の建物は地震で倒壊するおそれがありますので屋外へ避難すると良いでしょう。また、震度6以上の大きな地震が続くと、新しい建物でも安全とは言い切れません。揺れがおさまるのを待って屋外へ避難しましょう。
・屋外で地震にあった場合や家の外へ避難する場合には、建物の倒壊や落下物を避けて学校や公園、広場といった広い場所へ避難するようにしましょう。海岸など水辺にいる場合は津波の恐れがあるため、一刻も早く高台や避難所へ避難しましょう。
・普段から行動範囲内の防災マップや避難所を確認しておく、笛や帽子、現金などを持ち歩くなど、ちょっとしたことで地震への対策を行うことができます。いざという時に的確な判断ができるよう、どのような時にも地震が起こる可能性があることを普段から意識しておきましょう。