家でできる雷対策とは?他人事ではない雷の被害と備えについて
2018年04月13日
皆さんこんにちは。横浜市民共済生活協同組合です。
天候が不安定になる時期に心配なのが雷です。雷はいつどこに落ちてくるかわかりません。
家の中にいれば一安心...とは限りません。近くに雷が落ちれば建物や家電に影響が出ることも。
今回は雷による家や家電への影響と、その対策についてお話します。
家の中で起こりうる雷の被害
雷が鳴っている時、屋内にいれば外にいるよりはひとまず安全です。
しかし、建物に直接落雷したりごく近くに落雷したりすれば、建物や家電製品に被害が発生する可能性があります。
家の中の雷による被害で多いのは次のようなものです。
・屋根に落雷し屋根が壊れる、火災が発生する
・近くに落雷した衝撃で窓ガラスが割れる
・送電線や電話線を通した落雷電流で電化製品が故障する
・落雷電流に触れて感電する
家に落ちた雷で家電が壊れる原因
家に雷が直撃すれば大きな被害が出るのはもちろんですが、直撃ではなく近くへ落ちるだけでも家電製品が故障するなどの影響が出る場合があります。
雷はものすごく大きな電気エネルギーを持っています。
雷が落ちた際、周囲にはおよそ2億ボルト・20万アンペアもの高電圧(雷サージ)が瞬間的に発生します。
通常、家庭で使用している電圧・電流は100ボルト・50アンペア程度なので、とてつもなく大きなエネルギーだということがわかります。
この雷サージが「誘導雷」「逆流雷」といった現象で家電製品に入り込むのが、雷で家電製品が壊れる原因です。
誘導雷
送電線や電話線などの通信線の近く、避雷針などに落ちた雷で発生した雷サージが電線やケーブルを通って家電製品に流れ込むこと。
雷が原因で家電製品が故障するのは、多くの場合この誘導雷が原因です。
逆流雷
落雷の影響によって地面の電位が急上昇し、その雷サージがアース(機械から電気を大地に逃がす安全装置)を通して家電製品に流れ込むこと。
コンセントやケーブルで電源がつながっている家電製品であれば全て影響を受ける可能性があり、特にパソコンなどの精密機器は大きな影響を受ける危険があります。
家屋内での雷被害を防ぐ対策
屋内での雷被害を防ぐ方法をご紹介します。
避雷器を設置する
避雷器とは、落雷などによる突発的な異常高圧電流を遮断する機器です。
「サージアレスタ」「サージアブソーバ」などとも呼ばれます。
たこ足延長コード等の電源タップに内蔵されている製品もあり、誘導雷の流入経路となりそうなところへ設置することで誘導雷を防ぎます。
誘導雷の流入経路は主にコンセントなどの電源経路、アース線、電話やインターネット回線などの通信線、テレビアンテナなどです。
各流入経路に対応した避雷器は電気屋などで販売しているので、必要に応じて取り付けておくと安心です。
また、避雷器は分電盤に取り付けることで、他の流入経路に避雷器を取り付けていない場合でも被害を抑えることができます。
ただし、取り付けには電気工事(電気工事士の免許)が必要になるので、電気工事会社などに依頼して取り付けてもらいましょう。
電化製品のコンセントを抜く
大きな雷が近づいてきた時は電化製品の使用を中止して電源を落とし、コンセントを抜いてしまうのも効果的です。
誘導雷が流れるケーブルを抜いてしまえば安心ですね。
普段から使っていない電子機器はコンセントを抜いておくようにすると良いでしょう。
また、パソコンなどはこまめにバックアップを取っておくと、情報もしっかり守ることができます。
もしもの場合に備えて、普段からできそうな対策をとっておきましょう。
火災保険や火災共済で備える
雷被害の対策を充分行っていたとしても、絶対に被害を防げるというわけではありません。
万が一、雷による被害を受けてしまった場合に備えて、火災保険や火災共済へ入っておくのも一つの備えです。
落雷による被害はほとんどの火災保険、火災共済で基本の保障内容に含まれています。
(もちろん、私たち横浜市民共済の火災共済の保障内容にも含まれています。)
ただし、被害の対象が「建物」と「家財」に分かれている場合があるので注意しましょう。
「建物」が対象の被害例:雷が直撃して屋根が壊れた、落雷の衝撃で窓ガラスが割れた
「家財」が対象の被害例:誘導雷でパソコンやテレビが壊れた
事前の備えや対策で雷の被害を防ぎましょう!
・雷が家や家の近くに落ちると、建物への直接の被害はもちろん、雷の電気エネルギーの影響で家電製品が壊れる可能性もあります。
・雷はとても大きな電気エネルギーを持っています。このエネルギーが電線やケーブル、アースなどを通して電化製品に流れ込むと、電化製品の故障の原因になります。
・異常高圧電流の流入を遮断する装置を設置する、大きな雷が近づいてきたら電化製品のコンセントを抜くなどの対策を。万が一被害を受けてしまった時のために火災保険や火災共済に加入して備えておくと安心です。